DreamCraft Staff: 2003年5月アーカイブ

 

セットトップボックスというと、ケーブルテレビや、有線放送などの事業者から貸し出されるハードウェアというイメージがあるが、この「MediaWiz(メディアウィズ)」は個人のビデオライブラリをパソコンで作り、リビングのテレビで鑑賞することができる。
DVDなどに匹敵するMPEG 高ビットレートデータの再生にも対応した優れもので、家庭内のLANを利用するホームネットワーク型マルチメディアプレーヤーといえる。
「MediaWiz」は、 PC 側はバンドルされるビデオサーバーソフトで、動画データを加工せずにオンデマンド配信できる機能を提供してくれる。しかもMediaWiz 側でSigma Designs社製デコーダチップEM855x 搭載しているので、ハードウェアデコードの能力が生かされ、配信するPC の負荷を軽減することができる。

株式会社バーテックスリンクは、Pentium III 500Mz クラスのCPU を搭載したロースペックのPC を家庭用ビデオサーバとして機能させ、DivX やMPEG-2 をはじめとする動画データを再生し、TV画面で楽しむことができるマルチメディアプレーヤー「MediaWiz(メディアウィズ)」の出荷を7 月中旬から開始することを発表した。
「MediaWiz」は、PC のハードディスクに格納されたデジタルデータをLAN 経由で家庭用TV の画面に出力する新しいタイプのマルチメディア製品だ。
「MediaWiz」は、MPEGデコーダチップのデファクトスタンダードとして世界的に定評がある米国Sigma Designs社製デコーダチップ「EM855x」を搭載した専用ボードを内蔵している。

サーバーソフトも併せて2万円前半の思い切った低価格設定で、個人でも趣味で導入可能な新分野を狙っている。

「MediaWiz」は、米国Sigma Designs社(以下Sigma Designs社)が開発したデコーダチップ「EM855x」を搭載している。「EM855x」は、MPEG1,2に加えてDivX やMPEG-4をはじめとする各種動画データに対応。
MPEGデータのハードウェアによる高速で高画質な再生が可能となるため、MPEGのデータ処理を担っていたPCの負担を軽減する。これにより、高ビットレートのMPEGファイルの再生、各種Windows OSにも対応、Pentium III 500MzのCPUでの動作を実現している。

現在PC デジタル市場で盛んに使用されているDivXやMPEG 等のエンコーダで生成された動画データは通常PC モニタに出力するか、PC とTV をビデオケーブルで接続し、PC 側で動画処理等の基本操作を行いTV 画面に出力する方法が採られている。
また、一般にDivXやMPEG などの画像データは容量が大きいため、使用するPC は動画処理のためハイスペックが要求されてた。
「MediaWiz」は本来、ハイスペックのPC でなければ行えなかった動画処理を、ネットワークにつながれたデコーダチップ「EM855x」を介し処理することで、ロースペックのPC でも再生を可能とした画期的な製品だ。

Sigma Designs社のチップは、アメリカでは衛星のダウンロードサービスを利用した多量のファーストフード店舗への映像サービスとして、低価格セットトップボックスに搭載されコンテンツ配信する大規模システムの実績がある。

Sigma Designs 社は、画像圧縮の国際規格「MPEG」対応のパソコン用再生カードをはじめとするマルチメディア製品を製造する米国のメーカーだ。
世界初のパソコン用MPEG-1 再生カード「REALmagic」の開発や、米国のMPEG標準化団体OM-1 において標準API(アプリケーションプログラムインターフェース)として採用されたAPI を策定するなど、常にマルチメディア業界をリードしてきている。
同社の「REALmagic」は、現在米国のMPEG 再生カード市場において推定60%以上のシェアをもっている。

「MediaWiz」の基本操作はリモコンで簡単に行える。設定方法は非常に簡単で、「MediaWiz」を家庭内のネットワークに接続したPC に専用ソフトをインストールするだけで、ビデオサーバとして認識される。
ビデオサーバは複数台の設定も可能で、ユーザーはPC 内の指定したフォルダの中の動画データや音楽データを選択するだけで再生することができる。

その他の特徴として、デジタルカメラで撮影したフォトデータの表示、オーディオデータの再生などの機能もある。
フォトデータのスライドショー表示ではオーディオデータと関連づけでBGM設定が可能で、また逆に、オーディオデータにフォトデータを関連づけしてスライド表示することもできる。

「MediaWiz」のインターフェース仕様はDVI 端子、S/PDIF 端子も搭載されており、480p,720p,1080iのHDTV出力にも対応している。
また、無線LANカード専用のPCMCIA Cardスロット(IEEE802.11b準拠)も搭載されているので、リビングでLANケーブルの引き回しを嫌うユーザーにも最適だ。


ビデオデータメニュー
MPEG、DivX などの各種ビデオデータの再生が楽しめます。
フォトデータメニュー
デジタルカメラで撮影したJPEG データなどがス
ライドショーで楽しめます。オーディオデータと関連づけでBGM設定もできます。
オーディオデータメニュー
MP3 データの再生が楽しめます。フォトデータと関連づけでスライドショー設定もできます。

★★製品の特長★★

●ハードディスク内に蓄積された様々なデジタルデータをLAN経由でTV出力
●MPEG、DivXデータのハードウェア再生
●ハードウェアデコードチップ搭載(Sigma Designs EM855x)
●BGM設定も可能なフォトデータのスライドショー
●無線LANカード対応(PCMCIA Cardスロット IEEE802.11b)
●HDTV出力対応(480p/720p/1080i)
●DVI出力、S/PDIFデジタルオーディオ出力搭載
●ファームウェアアップデート機能(インターネット環境必須)

★★製品の仕様★★

■PC環境要求仕様
● Intel Pentium III 500MHz以上のCPU
● Microsoft Windows 98SE/Me/2000/XP ※ 使用OSによりサービスパックが必要
● Ethernetポート(10BASE-T/100BASE-T)
● 128MB以上のメモリ(256MB以上推奨)
● ハードディスクに最低50MBの空き容量 ※ デジタルデータの容量は別途
● CD-ROMドライブ ※ PCアプリケーションのインストールおよびマニュアル参照時必要
● インターネット環境(ADSL/CATV/FTTH)※
※ アナログモデムおよびTA接続のインターネット環境の場合、ファームウェアのアップデートが行えません。 このような環境でご使用のユーザー様に対して、弊社サポートセンターにてファームウェアの有償アップデートサービスも行っております。

■製品型番: MW855X ■JAN : 4957320521066
■デジタルデータ対応フォーマット
【ビデオデータ】
・MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、DivXTM(Version 4.02 以上)、Xvid、MOV、RMP4、AVI
対応ビットレート:有線LAN環境最大8Mbps 程度、無線LAN 環境最大3.5Mbps 程度
※ 対応ビットレートはご使用のLAN 環境により異なります。
※ MPEG1,2,4 の場合、エンコード時のアプリケーションにより再生できない場合があります。
【オーディオデータ】
・MPEG Audio Layer 1/2、MP3、OGG、AC3
【フォトデータ】
・JPEG、Bitmap、GIF、Animated GIF、PNG
■インターフェース仕様
【ビデオ出力】
ビデオ(RCA 端子)、S ビデオ※、コンポーネント(プログレッシブ出力対応)、DVI
※ S2 規格には非対応です。
【オーディオ出力】
アナログステレオ(RCA 端子)、S/PDIF(光端子、RCA 端子)
【LAN】
Ethernet ポート(10BASE-T/100BASE-T)
PCMCIA Card スロット(IEEE802.11b 準拠の無線LAN カードのみ対応)※
※ 動作確認済み無線LAN カード:メルコ社製WLI-PCM-L11GP、WLI-PCM-L11G etc.
その他の確認済みカードの情報はホームページにて随時更新していきます。

■パッケージ内容
MediaWiz 本体
リモートコントローラ
AC アダプタ
CD-ROM
・PC サーバーアプリケーション
・日本語ユーザーズガイド(PDF)
ケーブル
・AV ケーブル(Video、Stereo Audio) x 1
・LANケーブル(ストレート) x 1
クイックスタート・ガイド(簡易マニュアル)
ユーザー登録はがき&保証書

■本体サイズ: 257mm(W) x 175mm(D) x 38mm(H)
■本体重量: 990g
実際に販売が開始されれば、ぜひ手に入れたい一品だ。

 

コンピュータで映像制作するグループが共通して直面する問題の一つに、膨大な動画素材の共有という要求がある。一般的な事務データならファイルサーバの共有ボリュームに保管して、ネットワークを利用するユーザーが自由にアクセスすることで解決する。だが、非圧縮の映像素材は、キャプチャーをおこなったマシンや、CGをレンダリング出力したマシンに直付けされた膨大なディスクスペースと、高速のアクセスを要求され、をおいそれと移動もままならない。他のマシンからプレビューを簡単に行うことは不可能に近い。
大容量すぎるデータゆえ、ファイルサーバでの共有も行うところは少ない。
システムに予算をかけられるところではファイバーチャネルなどのSAN環境を構築して、はじめから共有を実現している。しかし多くのプロダクションではオーバースペック(金額)の設備になりやすい。
重要なところは、どのマシンに、どのような素材が保管されているかを一括して検索、管理できれば、かなりの無駄が省けるわけだ。

☆アセットマネージメントのためのデータベース管理システム「thiiDa」
今回紹介するのは「株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン」(http://www.vpj.co.jp)の提唱する、「thiiDa」(ティーダ)というネットワークにある素材を一括管理するデータベースシステムだ。

動作環境として、サーバ自体はWindows2000/XPでのSQLサーバで作動するが、素材を管理する対象はWindowsのみならず、Apple Macintosh、SGI、Linuxと、CGや映像、画像制作に必要な環境を網羅している。
検索可能な対応フォーマットは以下のとおりだ。

・ iff
・ avi
・ cin
・ pic
・ rgb,sgi
・ rpf
・ tiff,tif
・ als,alias,pix,alsz
・ ct,ct16
・ jpeg,jpg
・ mov
・ rla
・ tga,targa
・ yuv,qtl
・ etc…

ごらんのように、業務利用のCG、画像、動画フォーマットの多くをサポート済みだ。

ティーダの特徴はデータベースへの登録をローカルマシン上で動作する「thiiDaデーモン」と呼ばれる常駐型のソフトが自動的に行ってくれる点だ。Windows、Mac、SGI、Linuxに準備されている。
専用クライアントからはデーモンの作動している各クライアントが保有する最新データを、転送量の軽いプレビュー用プロキシ-画像で確認することができる。
しかも素材の管理状態が把握しやすい階層構造を保持したまま検索が可能だ。

インストールは管理が必要なマシンすべてに「thiiDaデーモン」を導入することから始まる。
監視するディレクトリを指定したら、あとは操作を気にする必要はない。新規にデータが作成されると、デーモンはプロジェクト名、ファイル名、ファイル保存先、ファイルフォーマット、ファイルサイズ、画像の縦横サイズ、色深度、ファイル所有者、ファイル作成日、最終更新日など、検索に必要な情報をデータベースへ自動的に書き込んでくれる。さらに、データ検索用の低解像度データ(プロキシー)も自動的に作成してくれる。これは便利だ。
もちろんレンダリングイメージなどは、画像を修正、保存するたびに最新のものへ更新される。

プロジェクト管理から見てみよう。
ティーダではファイルサーバやクリエータのローカルマシンなど、ネットワーク上のさまざまな場所にあるデータを、そのまま移動せずに場所情報をデータベースで一元管理できる。
ティーダのインターフェースは、わかりやすい画像のサムネールと、ファイル操作のためのエキスプローラでシンプルに構成されている。
プロジェクト名を定義すると仮想的に、さまざまな場所にある素材を一元管理が可能だ。
作業に必要な素材を確認したら、エキスプローラの任意のディレクトリへドラック&ドロップするだけでオリジナルデータの転送を行うことができる。
動画の閲覧、確認もプロキシで低解像度のプレビュー再生が可能だ。

「画像サンプル(C)ARTBEATS」

データ検索、プレビュー
自動的に記録されるファイル作成日や更新の情報や、さまざまなメタデータをキーに高速な検索が行える。一度検索した状態から、さらに絞込検索も可能だ。
重要なポイントは、ティーダは実際のメディアファイルを検索するわけではないので、高速で、ネットワークトラフィックも最小に押さえることが可能だ。

アーカイブ、バックアップ
ティーダはアーカイブに対しても有効だ。通常ではデータをストレージテープなどにアーカイブすると、データはHDDから削除されるため、データのトラッキングは困難を極めるが、ティーダでは、データをアーカイブしてもデータベースに記録や、プロキシー映像は残るので、通常のファイルと同様に検索が可能だ。プロキシーにはオフライン表示がされ、アーカイブテープを特定できるため、そのテープから簡単にレストアさせることができる。戻す先も記録があるため正確に復活させることができるのだ。


さて、さまざまに便利なティーダだが、取って置きのオプションを紹介しよう。
それは「Discreetインターフェース」だ。
映像制作のハイエンドシステムとして重宝されるDiscreet社のInferno/Flame/Smokeなどで採用されているStoneディスクアレイシステムは、従来では一度InfernoのHDDを経由しないと外部から映像データをやりとりできなかった。
これは素材の移動ですら高価なInfernoルームの貴重な時間を無駄にする原因となっている。
しかもHDDからStoneにコピーするのも結構な時間がかかっていた。
そこでティーダのオプションを使うとStoneのディスクへネットワークから直接アクセスすることが可能になる。つまり、映像を直接書き込むことや、連番画像として取り出すことが容易にできるようになるのだ。
目からうろこが落ちるように感じられるかたもいるだろう。

現在は単純なメタデータの検索に限られるが、動画像の中で特徴を検索できるようなインデックス機能を充実していったら、さらに使いやすくなるだろう。今後に期待したい。

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