プレゼンテーションサポート: 2003年8月アーカイブ

 


映像制作の企画段階では、作品の流れは監督の頭の中にしか存在しない。
グループで制作を行う場合、このイメージを共有することが必要だ。
また、スポンサーなどの発注者の以降を確認するためにも監督のイメージを表現する方法が必要だ。そのために絵コンテを作成するといっても過言ではない。
特に登場人物の動き、被写体の扱いなど、撮影前に確認する画面の構成には多くの要素が含まれる。場合によっては撮影機材を大きく変更する必要を絵コンテ段階で読み取っておく必要もある。つまり、予算管理上も必要な書類といえるかもしれない。
重要な意味を持つ絵コンテではあるが、従来では手書きのラフ絵をコピーでサイズを合わせて切り貼りする手法が主体だ。この方法だと、画面の中の細かな変更に対応させるために多くの手数がかかってしまう。
さらに、絵心がある監督なら良いが、手書きで画面の説明ができる監督が減ってきている憂うべき現状もある。
さて、今回ご紹介するのは、三信電気で扱いを始めた映像制作のプロに向けた、絵コンテをパソコンで仕上げるありがたいソフト、「StoryBoardArtist」だ。スト-リーボードアーティストは、紙に出力する絵コンテ作成も出力のパタンを簡単にアレンジできるだけでなく、タイムラインを組み合わせてパソコン画面上で映像の順番をプレビューするリアルタイムスライドショーで確認する機能も持ち合わせている。言葉などの間と、必要な画面を確認するのに大変便利だ。
近年のネットワーク時代に対応してHTML出力も可能なので、ストーリーボードを簡単にWebのページで閲覧する事ができる。

実際のソフトを見てみよう。
起動すると空のフレームが表示される。ここに最初の画面をデザインするのだ。
その前に画面のアスペクトを調整しておこう。
SDテレビサイズなのか、HDか、はたまたシネマサイズの画面なのか、制作の用途によって設定しよう。


新フレームを作成すると、同時に、フレームのサムネイルイメージはタイムラインウィンドウ自動的に作成される。各新フレームは連続した番号になりますし、フレームもまた、フレームオーダーがサムネイルシャッフルウィンドウでシャッフル/再構成される場合、変える事の出来ないユニークな名前が付けられる。


次に、画面に必要な登場人物などのイメージをライブラリーから取り込んでくる。様々なイメージがデフォルトで用意されている。もちろんロケハンなどで撮影してきたデジカメの画像を利用する事で、臨場感を高めていける。
これらのオブジェクトは再利用が容易なので、仕事を重ねるたびに財産を増やしていく感覚だ。
画面の中に注目してみよう。取り込んだ画像はオブジェクトとして個別に扱えるので、前後関係を変更したり、単独で大きさを変更する事ができる。


面白いのは、ベクトル情報をもつキャラクターだ。
このキャラクターは3Dモデルのように回転させたり、アングルをハイ、ミドル、ローに切り替える事ができるため、画面の中で自由に方向を決めて配置する事ができるため、非常に便利だ。
フレームには目安のTVセフティーゾーンも表示できる。
変わったところでは、QuickTimeVRの貼り付けができるので、任意の方向をコンテのフレームに使用していくことも可能だ。


フレーム内の画面が決まったら、キャプションを付けよう。内容としてはト書のような扱いだ。シーンの撮影場所や登場人物、動きの描写、効果音の指示など必要と思われる項目を入力しておこう。
キャプションは2種類つけられるので、次のキャプションにはナレーション原稿などを入力しておくとわかりやすいだろう。
最初のフレームが終了した後、次のフレームへは2種類の追加方法がある。
まったく白紙のフレームを追加するケースと、同じ内容を複製する方法だ。
サイズや方向を変更する事が容易なので、複製して登場人物の位置関係や方向を変更するだけで、このフレームも完成する場合もある。
次に面白い機能がカメラコントロールだ。


簡単に表現すると、実際にカメラを移動したときのように画面の構成要素はそのままで、位置関係を変化してみる事ができるものだ。これも3Dソフトの経験のある方ならわかりやすいだろう。
タイムラインにフレームを並べていき、必要なら音楽やナレーションも取り込んでカットの秒数を合わせることもできる。


ここまで出来たら、簡単に試写を行う事ができる。タイムラインに載ったシーンが音声とともに順番に見ていくことができる。ストーリーボードアーティストでのRun Showの作成は自動で生成される。プロジェクトを数フレーム作成したら、Run Showも既に作成されていることになる。コマンド一発でストーリーボードのスライドショーが始まる。
これらを終了させたい場合は、スペースバーもしくはESCキーを押してとめる事ができる。
これでフレームのつながりや、画面構成の検討を行う事がやりやすくなった。
さて、完成したストーリーボードは、印刷する方法が簡単に選択できる。
1ページの用紙に何コマを配置するかなど、設定が簡単に行える。


さらに画期的な点は、完成したストーリーをインターネットを介して閲覧する事ができるようになる。
つくづく便利な時代になったものだ。


 

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