ストリーミングビデオ: 2002年5月アーカイブ

NAB直後の4月の23日から26日まで、ロサンジェルスコンベンションセンターにおいてStreaming Media West 2002( http://www.streamingmedia.com/)が開催された。今回はInternet World Spring 2002との併設であった。


以前、サンノゼで開催されたStreaming Media West2000と比べ、
規模はかなりこじんまりした印象だ。しかし来場者は多く各社のブースで熱心に話しこむ様子が見られた。
肝心の展示の中心はやはり、話題のMpeg4だ。
SunMicrosystems社も1UのNetraサーバーで、Native Mpeg4のストリーミングをワイアレスで飛ばし、ノートPCやCompaq社のPDA、iPaqで同時受信するデモを行っていた。ISMA(Internet Streaming Media Alliance)に加盟していることもあり、やっと出てきたという感があるが、今後が楽しみである。現在beta版がSunMicrosystems社のサイトから有償でダウンロード可能である。


そして待ちに待ったRealNetworks社がRealVideo9を発表したことで、入り口入ってすぐのRealNetworks社のブースは、朝一番のデモから多くの人が集まっていた。
さてカンファレンスは3日間の間3部屋で行われたが、Mpeg4に関してはMpeg-4 Industry Forumが中心となり、2日目終日、1部屋専有し通しで、Mpeg4の基礎から応用までセミナーを行っていた。かなりの人気であり立ち見が出るほどであった。
Mpeg4というとどうしても携帯電話3G=高圧縮、低画質という印象があるが、マルチメディアの符号化、超低ビットレートでの動画像符号化であり、今回はこの部分を前面に出した、iVAST社等のカンファレンスが多く見られた。


■ RealVideo9発表詳細。
このバージョンの特徴は狭帯域からHDTVまで対応というところである。


そしてRealVideo8までは、envivio社のplug-inでMpeg4に対応していたが、今回正式対応した。
圧縮率もRealVideoG2と比較すると50%,RealVideo8と比較すると30%改良されたそうだ。帯域を食わなくなると通信費のコスト削減になり大変助かる。


狭帯域の展示は携帯電話メーカーのNOKIAから9200シリーズの参考展示(携帯電話とキーボード付のミニパソコンのような機種)がされていた。
ブース内のデモでは、渋谷の交差点で若い女性が携帯電話上でブリトニー・スピアーズのプロモーションビデオを友達と見ているシーンの、プロモーションビデオが使われていた。近い将来を想定してのビデオだったようだが、すでに日本では動画配信サービスが開始されている。RealNetworks社がどのような形で参入してくるのであろうか。


音の部分ではRealAudioSurroundが発表になり、DolbyProLogic、CircleSurroundに対応している機器であればマルチチャンネルサラウンドが、再生可能になった。Sony社のPlayStation2上で、RealVideo9とRealSurroundという形でデモが行われていた。最近デジタルコンテンツ配信ソフトウェア技術において戦略的提携を結び、同時にソニーがリアルネットワークス株の約1%を取得することについて合意したとの発表もあり、今後楽しみである。
さて、HD対応であるがRealNetworks社によるとすべてのHDフォーマットと、解像度、そしてインターレース対応との事である。
今回はHDCAMから1080iを720pにし、転送レート6Mbpsのデータでデモを行っていた。再生環境もデモで使用しているPCを見せてもらったが、特別なデコーダーボード等を必要としない。日本中に整備されつつあるFTTHを使えば、6MbpsでHDクオリティの映像が送れる時代になった。


RealVideo9へのエンコードは、同時に発表されたRealProducer9で行う。現在はRealNetworks社のサイト(US)でコマンドラインのプレビュー版がダウンロード可能だ。
同時にRealOne(RealPlayerとRealJukeboxを統合化したもの)をサポートする、RealOneEnterpriseDesktopとRealOneDesktopManegerも`同時に発表された。
各社のRealVideo9対応状況だが、AdobeSystems社はPremiere,AfterEffects,Anystream社、AvidTechnology社,Discreet社,AKAMAI社等が対応を表明している。

 

数年前、28.8kbpsや14.4kbpsのダイアルアップ接続で小さい画面の上ほとんどモザイク化している、しかもたびたび止まるストリーミング映像を見ていたのが信じられない進歩の早さだ。先日NTTが発表した携帯電話の4GはHDクオリティの予定だそうだ。
圧縮技術、エンコード、オーサリング、各種機器等ツールが出揃いつつあるが、やはり映像有ってこそのストリーミングである。
今後、今までとは違う種類のコンテンツが必要となるであろう。

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