高品質HD映像の配信端末 ブロードバンド通信のコンテンツをテレビ受像機で楽しむ BTbox PCC-1000

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ブロードバンドの恩恵の一つが、この不景気な時代にも関わらず、公共予算が組まれる点かもしれない。総務省は2003年夏の情報技術(IT)戦略改定をにらみ、家庭や企業のIT利用を促す行動計画を作成した。テレビ受像機をインターネット等の情報端末として活用する等、重点5項目を2005年までに普及、技術開発の数値目標を設ける等、テレビをネットワークで利用するような環境整備に前向きだ。重点項目は1:デジタル対応テレビの情報端末化の推進、2:場所を選ばずに小型端末でインターネットやデジタル放送などを利用できる「ユビキタスネットワーク」構築、3:大容量通信向けコンテンツの充実と普及、4:在庫管理や電子商取り引きなどの企業間IT活用促進、5:アジアでの大容量通信の普及。となっている。
すでに自治体レベルの幹線には高速の光ネットワークが住民の意識する以前に配備されている。
ネットワークでHD映像を伝送する事が可能な現在、放送事業免許を必要としないブロードバンド映像配信は新しい映像ビジネスとしての可能性を見せ始めている。

さて、映像を商品と考えた場合、なにより課金に耐える品質を提供する事が求められる。
レンタルビデオより手軽で高画質を目標にしなくては成功はおぼつかない。
しかも取扱いがコンピュータの操作を求められる製品では一気に普及させることは難しい。
ここで簡単操作の可能なセットトップボックスの必要感が高くなってくるのだ。
従来でも、ケーブルテレビやCS、BSなどの衛星放送用にテレビジョンの受信チューナーとして多く出回っているが、このたびブロードバンド用のイーサネット端末としてOEM提供されるベースのデコーダー製品が発表されたので紹介しよう。

日本のオープンソースを推進してきた「ぷらっとホーム株式会社」は、Linuxサーバー等の普及で多くの実績を持っている。今回はBTbox(ブロードバンドターミナル)としてPCC-1000を、完全子会社の「プラット・コミュニケーションコンポーネンツ株式会社(www.platc2.co.jp)」から発売する。
このPCC-1000は、通信事業者や映像コンテンツ配信事業者向けに開発キットと共に販売され、普及にあたっては、開発ベンダーに対してOEMでの提供が可能なので、事業者が自分のビジネスモデルに合わせて自社仕様端末を開発する事ができる。

コンパクトにまとまったケースを分解してみよう。
直径14cmの丸い匡体にこだわったデザインの為か、基盤は2段重ねの構成だ。熱問題もかなり意識しているようで、放熱の為に大きなアルミプレートがプロセッサーを被っている。ファン等の稼動部品が無いため、無音の稼動が行える。これは家庭内への導入には絶対に必要な事だ。


映像はMPEG-2再生を独自のソフトと内蔵デコーダーLSIが高品質に実行する。
このLSIのポテンシャルはNTSCには勿体無い程のパワーを持っている。HD対応も不可能では無いクロック数で運用可能だ。
現在ではデジタルハイビジョン品質を目指した数少ないネットワーク製品と言えよう。

また、スマートカードの他、コンパクトフラッシュカードをストレージとして内蔵する事で、メール等の保存や決済履歴等の保存を可能にしている。
インターフェースを見てみよう。D-Sub 15pinの映像インターフェースはアナログRGBの他、家庭用D3/D4デジタル出力がケーブルを付け替えるだけで可能だ。さらにアナログコンポーネント信号としてS端子も用意されている。
オーディオもアナログミニピンの他、SPDIFによる光モジュラを実装している。
品質にこだわるホームシアターに向けたAV機器対応と言えるだろう。
リモコンによるコントロールは、家電の扱いやすさをそのまま残して、ネットワーク機器としてのアドバンテージを追求出来る所がうれしい設計だ。
背面にUSBポートを持ち、様々な周辺機器とも簡単に接続を計画する事ができる仕様となっている。
10BASE-T/100BASE-TXのRJ45コネクタを有するネットワーク機器としては、ぷらっとホーム社得意のLinux実装の小型サーバーとして既存のプログラムテクニックを生かせる。
HTML 3.2/4.0に対応、認証、セキュリティにはSSL(2/3)、TSL、HTTPSが実装される。
表示プラグインとしてFlashを実装、画像はPNG、GIF、JPG、BMP、WBMPにも対応出来る。
開発のAPIとしても専用ウェブブラウザ?、専用簡易メールクライアント、専用メディアプレーヤー、専用ランチャーなどの環境が用意されて、クロス開発環境に必要なドライバ、ライブラリが豊富に提供される。丁寧なAPIマニュアルも用意されると言う。

もちろん、この端末だけで映像配信、全てが実現出来る訳では無く、サーバーやエンコーダー等の映像配信システム、認証や課金等のビジネスコンポーネント。そして、なによりビジネスパートナーの営業が必須の製品だ。それだけに異業種との供業や、あたらしいビジネスモデルを持った会社設立の可能性を秘めている。

すでにMPEG-2配信ではビデオウォールの運用、店鋪内映像の配信や、コンビニ映像端末、POSレジ映像端末等の事例があるが、PCC-1000は、今後もターゲットを決め、閉粋へむけた囲い込みのブロードバンド利用や、企業内での映像利用のシステムとしてますます期待されるツールだ。

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このブログ記事について

このページは、DreamCraft Staffが2002年12月24日 23:23に書いたブログ記事です。

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