1999年3月アーカイブ

PINNACLE ReelTime NITRO「NITRO DVE Factory」試用レポート 

1999-03-25

尾上 泰夫


ノンリニア編集で、レンダリング時間を必要としないリアルタイム処理の時代が始まっている。今回は3次元DVEの処理がリアルタイムで実行できるPINNACLE ReelTime NITROの新しい追加機能を紹介しよう。

「NITRO DVE Factory」というアプリケーションはReelTime NITROに標準搭載される予定のツールだ。今回は本邦初公開のβバージョンでの評価である。

高品質な画像とリアルタイム処理に定評のあるReelTime NITROに、クリエーターから要望の多かった3次元でのパラメータ変更を容易に行う機能を実現している。従来では多くのプリセットされたエフェクトパターンから選択するだけであったが、「NITRO DVE Factory」で、そのエフェクトパターン自体を変更したり、新たに創作することが出来るのだ。

自作したエフェクトパターンは、自分のタグを作り選択メニューの中に保存し後に何度でも利用することが出来る。

エフェクトパターンの設定ファイルは拡張子が「.eff」で管理されている。このエフェクトファイルは他のNITROユーザー同士で交換して利用することも出来る。さらに、このファイルはリニアビデオスタジオで利用される同社3D DVEエフェクター「Genie Plus」のファイルとも互換性がある。

そういえば「NITRO DVE Factory」もインターフェースがスタジオ用の「Genie Plus」と、ほとんど同一である。デスクトップの環境でスタジオDVEを操れるようになるのは、ちょっと快感だ。

さて、実際に試用して見よう。Premiere5.1RTのタイムラインでVideo1 Aと、Video1 Bの両方に画像のあるトランゼションポイントヘ移動し、「NITRO DVE Factory」を起動する。

編集したい元のエフェクトパターンを選び、エフェクトの再生ボタンを押すと、即座にAとBのビデオがDVE効果ルーチンを再生しはじめる。

そこで編集画面に移る。

わかりやすい画面から想像できるように、ビデオの画面ダイレクトにエフェクトの結果を表示しながら設定が可能なのだ。

エフェクトのタイムライン上に無制限のキーフレームを設定できる。

任意の位置で画面が飛んでいく位置を修正することもマウスでグリグリ簡単に移動できる。

ビデオの画面を見ながら位置を修正できるのだ。

もちろんサイズも簡単に修正できる。

変更された状態もリアルタイムで再生されるので、ディレクターの狙う効果がダイレクトに確認できる。

回転させることも簡単。全ての設定が数値入力で行えるのも安心だ。

同じキーフレーム上に幾つエフェクトを乗せてもリアルタイムに実行できる。

ここで変わったエフェクトをかけて見る。

従来ならAfterEffctの特殊効果で長いレンダリング時間のかかりそうなエフェクトもここならリアルタイムで再現できる。

多くの効果を自由自在に操れるのはディレクター冥利に尽きる。

β版ソフトが稼働した晩の興奮は今だに忘れられない。

相当長い時間いじり回して楽しんだことを白状しておこう。

尾上 泰夫 

Yasuo Onoe
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